座談会、というか馬鹿なセルフ罵り


剏:「決めた、オラ、ジョニー使いになる」
R:「何いきなり突拍子無くほざいてんのこの核廃棄物」
剏:「ひどくね? 核廃棄物はひどくね?」
R:「じゃあ、産業廃棄物」
剏:「変わってねーよてめー」
R:「ぶっちゃけあんたの存在が廃棄物なのよ。っていうか、廃棄物という言葉を使うことすらおこがましいわ」
剏:「ばーろー、俺ほど環境に優しい漢がいるわけねーだろ」
R:「環境を根こそぎ破壊しつくすオキシジェン・デストロイヤーが何血迷ってるの?」
剏:「俺は河岸清掃作業のボランティアに参加したり、作物荒らすザリガニを取っ払ったり、他にも色々やってるんだぞ」
R:「その大半が自主参加じゃないからボランティアとは言わない」
剏:「『町の景観を壊す工事を即刻やめろ』というような『抗議のノボリ』。それが『逆に町の景観を壊す』からぶっ壊すほどの優しさだ」
R:「行政まで敵に回す気!?」
剏:「この世界が私の存在を認めないというのなら、私は喜んで世界の敵になろう」
R:「かっこいいのは字面だけだから!」
剏:「てめーウィザーズブレイン馬鹿にしてんじゃねーよ(怒」
R:「アンタを馬鹿にしてるの!」
剏:「そうかい。だけど僕らはくじけない、泣くのはいやだ、てめーが泣いてろ
R:「ひょっこりひょうたん島をいきなり問題作に変えない!」
剏:「泣くのが嫌だから笑ってられる奴って、実際そんなにいねーぞ」
R:「それはそうだけど、あれは子供向けだから」
剏:「ばかもん、子供だからって理由で社会の汚さを教えない、というのは違うだろ。全てに平等、それが俺」
R:「優しさの方向性が間違ってる!」
剏:「優しさ、なんて所詮はエゴの別名だろうが」
R:「大部分そうかもしれないけど裏表無い人はいるの、どこかに!」
剏:「俺とか?」
R:「アンタの場合は少し表を身につけなさい。裏しかないから、あんたの場合」
剏:「いいじゃん、たとえ何が起こったって自分が自分を信じてやれば大抵乗り越えられるよ」
R:「アンタみたいに、幼少期から望まぬ敵を無意識に量産してるような馬鹿と一般を一緒にしないで」
剏:「野猿が解散した時に自殺した女は自分より野猿を信じてたんだろうな」
R:「あんた・・・・・・いつか刺されるわよ」
剏:「いいじゃん、痛みなんて通過すりゃただの傷だし」
R:「そう思えるのはあんたが痛みに慣れ過ぎてるから・・・・・・って、いつまでもアンタと漫才してたって先に進まないっつーのよ。さっさと本題はいりなさい」
剏:「ん、ああ。決めたんだ。俺、ギルティはジョニーを使うって」
R:「どーいう風の吹き回し?」
剏:「コンボムビで流れてた曲が俺の大好きな曲だったから」
R:「不純ーーーーーーーー!!!??」
剏:「この世の中に純なものがあるか。俺以外」
R:「あんたは穢れしか知らないからピュアなんでしょーが!」
剏:「いいじゃん、白く塗りつぶされた状態も客観視すればピュアなんだから」
R:「・・・・・・・・・・・・阿呆。で、なんて曲」
剏:「ん、知らない」
R:「・・・・・・は?」
剏:「知らない。I don't know.」
R:「喧嘩売ってやがりますの?」
剏:「いや、だから知らないんだって。前々から聞いたことはあるけど、歌詞以外何ひとつしらねーから、さっきググってみた」
R:「あんた、その行き当たりばったりもいけないんじゃないの?」
剏:「いいよ、別に。名前知らなくてもアーティスト知らなくても、作品知ってりゃ」
R:「そりゃ、そのほうがすっぱり良し悪しわかるけどさ」
剏:「なまじ払った金の多寡とか何が作ったとかしらねーほうが作品自体を観れるもんだしな。故に俺はピカソの絵に魅力を感じないが、マグリットの絵は大好きだ」
R:「わからないから、大部分の人にはわからないから」
剏:「いいって。わかってもらおうと思ってない」
R:「アンタは、我の道を行き過ぎてるから周りに嫌われるんでしょうよ」
剏:「だからって人にキモイウザイ消えろ言っていいのか?」
R:「そういう奴は叩きのめす気まんまんでしょうが」
剏:「ああ、俺以外の他人に陰口叩くなら別にいいが、俺の身内とかダチとかに手を出す奴をおいそれと許すほど俺は人間できてない」
R:「まあ、あんた人間の顔じゃないし」
剏:「人の気にしてるコースをぐっさりとクロスファイヤーで貫くんじゃねーよ」
R:「・・・・・・ならふらなきゃいいじゃない」
剏:「ふった後のことなんか知るか、ふったあとにどういう返球されるかなんて予想するだけ疲れる」
R:「だから屁理屈でしか返せない人間が出来上がるの! で、どんな歌?」
剏:「なにが?」
R:「さっきのコンボムビとやらの歌!!」
剏:「おお、脱線してたからスッカリ忘れてた。えっとね、ボーカルがMELL
R:「I'veの歌姫が一人じゃない。なんで気づかないの?」
剏:「いや、だって俺、KOTOKOとか川田まみとかしか知らないし。そもそも何がI'veなのか知らないし」
R:「まあ、あまり詳しくても・・・・・・」
剏:「だろ? ・・・・・・んで、この方どっかで聴いた声だとは思ってたんだが、どーやら『See You〜小さな永遠〜』でKOTOKOと一緒に歌ってる人みたい」
R:「へえ、じゃあ全く知らないわけでもないんじゃない」
剏:「そういうことになるな。で、俺のジョニーへのきっかけとなった歌は、どうやら『LAST IN BLUE』という曲らしい」
R:「結局、その手のゲームの主題歌なのね・・・・・・」
剏:「でも歌詞はかなりいいぞ




幾千の罪も許してきた
幾億の愛の涙を抱えながら
貝殻が語り出す哀しい歌を聞き
爛れた胸の内は夕凪が染めた

プラチナの波 引き寄せた人
あなた言う 不埒な人魚だとそうよ

Deep in side
海の様に抱いて 嵐になって 
波打つ胸を合わせて 揺れながら
Yes it true 
満ち溢れた吐息 岩肌の様な背中に
張りついた 雫になる


あとひと波で全て壊れる
あなたでも多分私を奪えない

哀しいほど 美しいより
愚かでも 離れたくないと言った

Deep in side
初めての言葉に 愛が零れた 
水面に授かる光 蒼く散らばった 
船をつつみこんで 岩肌の様な 
背中についた絆 そっと撫でる


月が割れて 太陽が燃え尽き
星も見えない 未来になったとしても
...forever
Deep in side
私は漂う あなたを抱いて
小さな貝殻を ひとつ持って





・・・・・・・どうよ?」
R:「いや、どうよって・・・・・・」
剏:「素晴らしかろうに」
R:「確かに歌詞はいいわよね。でも、これが動機?」
剏:「それ以外、俺には必要ないよ?」
R:「・・・・・・・・・じゃあ、何も言わないわよ」
剏:「あとは、いい加減二文字に飽きたってのが」
R:「はあ?」
剏:「ギルティでメイ使って北斗でレイ使ってメルブラレン使ってるから」
R:「何そのテンポのいいコンボ」
剏:「言葉面だけな。俺のメイはイルカ出せないしレイはぶーんループ回らないしレンは永久もできない」
R:「弱いわね・・・・・・」
剏:「うっさいわ」
R:「じゃ、明日からギルティ頑張りなさい。私眠いからもう寝るわ」
剏:「よし、んじゃ、俺もジョニーのレシピ探すから、ここら辺でお開きにするか、サンマでも」
R:「......ZZZ」
剏:「・・・愛って何ですか? へっ、得てもいないものは取り戻せねえよケンシロウの馬鹿ぁ!」






(また脈絡も無く「完」)