「この世に悪があるとすればそれは人の心だ」


Tales of Phantasiaより、ダオス様


こちらが正義、あちらは悪。しかし、あちらにとってみればこちらは悪。
正義の対立によって生まれる戦闘においては、客観的な悪も正義もなく、ただ主観による自己の信念のぶつかり合いとなる。
手段がどうあれ、ダオスのしていたことには確かに正義があった。
クレスたちが掲げる大局としての正義にとって、ダオスが掲げる局地の正義は悪だった。
ダオスが掲げる局地の正義にとって、クレスたちが掲げる大局として正義は悪だった。

正義の対立においては、勝敗による線がはっきりと引かれてしまうものだ。

だが、ダオスがいう「人の心たる悪」は結局として改善しうるものであったことだけはここに明言する。
何故か。
人は誰しも、その悪を否定し、押さえ込みながら生きるのものだからだ。