マジでありえねえよ、チクショー





どうも、しんじられねえことっていうのは実際起こりうるんですね。




この「ありえない」とかいう言葉、俺は死ぬほど嫌いだが、今回敢えて使おうと思う。
















昨日の授業中、スズメバチが入り込んできたんですね。教室に。







で、女子の席の近くの窓を這っているわけですよw















いちいち動くから刺激するんだということもわきまえねえのか、









いきなりがたりと立ち上がる







騒ぐ





声に出さないんだけど行動がうっとおしい




















なんだかなあ・・・












なんて冷めた眼で見つめていたんですね















しかし、















彼女の理不尽な怒りは即時に臨界突破












まだ特に何もしていないスズメバチに対し、











「もうダメ、もう我慢できない、コロス



なんて女性にあるまじき(こういう表現も嫌いなんだけど)発言しやがって














授業終了数分後









おもむろに彼女は近場にあった辞書を引っつかみ















バンッ!!



























グシャ!!!

















彼女は潰しました。一撃の下に。













で、クラスの女子は、その行動を英雄的勇断と受取ったらしく













賞賛の眼差しに少しの畏怖を込めて彼女に近づきます






























女子A「よく辞書なんかで潰せるね〜」







女子B「ね、潰れた?」
















ええ、今まさに一つの命が理不尽に蹂躙されたのですよ




















勿論、スズメバチは迷い込んだだけで何もしてません
















しかし、彼女たちにとってはアンリ・マユとでも言うべき存在だったのでしょうね
















おいたわしや。





















しかし、俺が本当に驚いたのは次に発せられた英雄(便宜上そう呼びます)の一言




英雄女「あっはっは、だって自分の辞書じゃないし」












































は?
























一瞬我が耳疑いました

























で、





とりまきも同じ衝撃を受けたのでしょう














少女Aが訊きます


















少女A「えっ・・・・・・・誰の辞書?」



















英雄女「知らないw


























ああ、確信犯ではないのね























しかし、彼女がハチの体液べっとりで放り捨てたその辞書を改めてみてみると、何かやけに傷の位置とかが見慣れた辞書であることに気づく俺。


















頭の隅によぎった嫌な予感を払拭したいのか裏付けたいのか、ふらりとその辞書を引っつかむ俺































少女A「誰の辞書だろうね〜」







英雄女「あはは、知らない」











すっと、本を拾う俺。それに気づく馬鹿二人





















・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ああ、もう決定




















うん、ばっちり記憶と符号。裏づけだった。結局。











俺「・・・・・・・・・・・俺のだな


















馬鹿女's「・・・・・・・・えっ・・・・・・・・・?」

























「・・・・・・・・・えっ・・・・・・・・・?」じゃねえよ、くらすぞコラァ!!














無言で辞書を箱から抜き放ち、速攻で箱を捨てる俺


















謝罪、ナシ





















なんだそれ。






















いい加減殺してやりたくなったが、馬鹿らしいのでやめておいた。


























で、今日。
















結局、謝罪ナシ





















しかも、潰したハチの跡すらも片付けてないし、窓に付着した体液も拭いていない
























本気で殺意が芽生えてきてますが、何か?