世界のトンデモ必殺技


剏:「ぉ久ぶりじゃね、お前」
R:「知るか」
剏:「さて、今日は俺、『この世全ての木偶』剏龍と」
R:「過労の提供でお送りします」
剏:「しねえよ。物騒な」
R:「うるさいわね。あんたばかぁ?」
剏:「日本人口の1割くらいを敵に回しそうな発言すんな」
R:「さて、今日は『世界のトンでも必殺技』・・・・・・・・・ナニコレ」
剏:「読んで字の如く」
R:「そんなもん、どこかしこに溢れすぎでしょうが」
剏:「徒然なるままに、日暮らし、硯に向かいて、心に映りゆく由無き事をピックアップしていきたい」
R:「はいはい徒然草徒然草
剏:「かなり、ツン期の伊織はいってない?」
R:「アンタが青空の見える丘に浸透したせいよ」




1つ目:『手塚ゾーン』〜全返球操作技能〜


剏:「ほい、じゃあまず一つ目はコレ。某スーパーテニスより最強技能『手塚ゾーン』」
R:「微妙かつ絶妙な回転をボールに加えることで相手は自然と手塚部長に向かってボールを返してしまうっていうアレね」
剏:「そう。ちなみに『樺地ゾーン』なるものもある」
R:「使う人の名前+ゾーンってわけね」
剏:「この二つの打ち合いもしっかりあるからな。読みたい人は464立ち読み検索へ」
R:「つぶれたからあそこ潰れたから」
剏:「違法だったんだっけ?」
R:「モロに」
剏:「あっそう。まあいいや。で、この手塚ゾーン。自分は動かずに相手を左右にぶらしつつ、なおかつ自然に自分の場所にリターンしてくるっていう究極技能。『無我の境地』でも真似できぬすさまじい技よ」
R:「ふ〜ん。で、なにこの『手塚ゾーンVS樺地ゾーン』の回は。お互いすんげー変化球打ち合ってるのね」
剏:「どーせ自分の場所に戻ってくるんだから、わざわざこんな曲げる必要ないんだよ、本当なら」
R:「そうよね。『お互いが動かずにお互いの位置に返す』って詰まるところ・・・・・・」
剏:「うん、ただの棒球の打ち合いだよ」
R:「・・・・・・この技の存在価値は?」
剏:「マネさえされなきゃすげー技。負けねーし」
R:「そうよね。作中でまだ攻略法ないし」
剏:「でもすごいね手塚。普通に打ってるようにしか見えないのに、相手の球道にすら影響及ぼすほどのとんでもねー回転かけてるだろ」
R:「え、でも『微妙な回転』じゃないの?」
剏:「なわけないだろ。テニス少しでもやってるならすぐわかるぞ。相手の球道に影響だすにはバウンドしてもなお消されず残るほどの横方向回転が必要だって」
R:「ま、まあ普通に考えればね」
剏:「そして、そんな横回転をかければ地面削り込んでめり込んでバウンドしないか、バウンドしたとしてもコート横まで弾け飛ぶほどの変化が起こるかの二択だってこともすぐわかる。物理法則とか、色々あるし」
R:「ど、どっちにしても無理なのね」
剏:「ていうか、むしろ物理法則に則った方が使えるよね、この技」
R:「??」
剏:「いや、だって考えてみろよ。なんで、地面についた時点で本来なら勝負を決する球を相手に返させる必要あるんだ?」
R:「ボレーとかは?」
剏:「そんなことやらせる前に勝敗決するだろうが。手間を恐ろしく増やしてるだけなんだよ、この技。見た目はそりゃあカッコいいさ」
R:「流石、部長ね・・・・・・」
剏:「まあ、化け物ぞろいだから、この漫画」





2つ目:『ノンブレーキ走法』〜それは至って普通な走法〜


剏:「で、お次は某トンデモミニ四駆漫画続編、爆走兄弟WGPよりカルロとかいう奴が使用した技」
R:「・・・・・・・・・・・・・・・(絶句」
剏:「もう、この時点で普通の人は気づくだろうが、『ミニ四駆』で『ノンブレーキ』なのだ」
R:「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
剏:「愛機ディオスパーダのリアステアリングシステムを駆使して、 曲がりくねった急斜面を減速せずに一気に走り抜ける、という代物なのだが」
R:「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
剏:「知ってのとおりミニ四駆にブレーキという概念は存在してはならない
R:「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
剏:「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」





3つ目:『滅界』〜腕、大丈夫?〜


剏:「さて」
R:「あれ? これブラックキャット」
剏:「そう。もう物理法則とかぶっちゃけ超越してるような感じだからその動きや威力うんぬんについて突っ込むような野暮なマネはしねえ」
R:「じゃあどこに突っ込むのよ」
剏:「腕に決まってんだろ」
R:「腕?」
剏:「秒間数百発だよ? 前後運動で50センチ曲げ伸ばしをくり返したとして、秒間600発繰り出すと仮定すると秒速600メートルだよ?」
R:「ちなみに常人は?」
剏:「俺が鉄パイプ(4キロ)持って突きくり返すと秒間2発が限度です。しかもそのペース10秒しか続かんし」
R:「でも、常人じゃないからいいじゃない」
剏:「約マッハ2だし。よくないし」
R:「うん。でも、そういうもんだし」
剏:「衝撃波とか色々問題あるだろ」
R:「まあ、そうね」
剏:「流石にマッハ2程度ではたいした影響は無いだろうけど、まず自分の骨は砕けるよね。結合も支えきれないよね」
R:「ん、でも強化人間みたいだし」
剏:「軟骨まで硬くするの?」
R:「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
剏:「あとね、[突きの壁]が見えたりするのよ、この技」
R:「だって凄い突きなんでしょ。見えても不思議無いじゃない」
剏:「不思議なのは見える見えないうんぬんじゃないの。いや、まあ見える見えないうんぬんでもあるんだけど」
R:「どういうこと?」
剏:「傍目(ただし技を受けるものの結構後ろのほう)から見てたりする分には、確かに見えて不思議じゃないの。不思議なのは、どーして技を受けるクリードがこれを見れたかなの」
R:「?」
剏:「後ろに一歩も下がっていないクリードが『突きの壁』を見ようとすると、その突きの連打が『クリードの手前で引き戻される』必要があるだろ」
R:「あっ」
剏:「気づいたか。そうなんだよ。これも無駄な部分なんだよ」
R:「・・・・・・・・・・・・」
剏:「いちいち認識させる暇なんか与えたから、クリードにも逃げる暇があったんだろうね」
R:「そうかも。もしかしたら逃げられたって言う結果は変わらずとも、逃げれる時間は延びてるしね」
剏:「だろ? この無駄な数秒間を攻撃に使ってれば、っていうのは絶対出てくるし、そもそもその間にも体に負担かかりまくってる。なまじ手ごたえが無いから尚更
R:「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」





剏:「というわけでトンデモ必殺技紹介にちなんだ粗捜し、そして文句でした」
R:「最後にぶっちゃけるな!」
剏:「ちなみに、おれは勉強不足なので空想科学読本』と同じノリで読んでください」
R:「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」